実施前の対応

チームビルディング実施前の対応  #

本セクションでは、チームビルディングを推進するにあたって意識すべきポイントを紹介します。

Action #

チームビルディングを推進する目的を決める #

何事においても、目的や目標をきちんと押さえ、それを巻き込みたい相手に分かりやすく伝えていくことが不可欠です。そこで、まずはチームビルディングを推進したいあなた自身が、チームのどんな-課題を解決したいのか、チームを今後どんな状態に導いていきたいのかを考えましょう。ただし、チームの課題特定や、解決するための手段であるチームビルディングを1人で考え抜くことは難しいため、チームや協力者と一緒に考えることも重要です。

私たち「ハンドブック作成チーム」では、チームビルディングを実施する際に、以下のようなチームが良いチームなのではないか?という議論をしました。あなたが目指したいチームの姿を思い描くにあたって、参考にしてみてください。(図表1参照)

なお、チームビルディングは一朝一夕で目指すチームの姿に到達できる取り組みではなく、継続することが必要です。回数を重ねる毎に小さな目標を設定し、ふりかえりを実施することで、目指す姿に近づいているかどうか計測すると良いでしょう。(図表2参照)

目指したいチームの姿

周囲に協力を促す #

周囲の協力を促すために、以下3つの手法を組み合わせて実施しましょう。

  • 上司の理解を得ましょう。

    • チームビルディングは、メンバーの時間をある程度拘束します。また、レクリエーション要素が含まれる場合、人によっては遊びのように感じるかもしれません。前項で考えたチームビルディングの目的や重要性を上司にきちんと伝え、業務の一環として実践していることを理解してもらいましょう。 さらに、チームビルディングに時間を使うことを認めている旨を定期的に発信してもらうと良いでしょう。組織長や部門長から、キックオフなどの場でアナウンスしていただくことも効果的です。
  • メンバーの理解を得ましょう。

    • まずは、協力的なメンバーを仲間に引き込みましょう。 チームビルディングを一人で計画し実践に移すことは非常にハードです。そのため、積極的に協力者を募り、支援を求めた方が、より円滑にチームビルディングを進められるでしょう。
  • 非協力的なメンバーのケアをしましょう。

    • 繰り返しですが、チームビルディングは一朝一夕で成し遂げられるものではなく、短期間で業務成果に直結するものでもありません。(メンバー同士の自己開示・相互理解を促すアクティビティなどは、長期的な観点でコミュニケーションを円滑にしてくれますが、いきなり案件受注などにつながるものではありません) そのため、業務成果を重要視しているメンバーが、チームビルディングの取り組みに難色を示すケースもあります。該当するメンバーとは個別に対話をしておくのが良いでしょう。少し負担に感じるかもしれませんが、これもチームビルディングの一環と捉えましょう。

非協力的なケースと対応策の例 #

非協力的なケースと対応策の例

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