はじめに

はじめに #

背景 #

『多様な働き方とチームの生産性はどうすれば両立できるのか?』

昨今、企業には労働生産性を高めながらも多様な働き方(時間・場所・雇用形態・兼業など)を受容することが求められています。NTTグループにおいても、Afterコロナの経営方針の一つとして「ワークインライフ」を推進し、リモートワークを基本とする新しいワークスタイルへの変革を図っていくことを決定しました。中でもNTT Comでは、現在(2022年3月時点)も80%を超える社員がリモートワークを実施しています。

一方で、同じ時間・場所で働いていた時代に比べ、組織やチームとしての結束力や生産性が低下したと感じている人も多いのではないでしょうか。本ハンドブックでは、そのような課題を抱いている人に向けて、改めてチームビルディングの重要性や効果、現代におけるプラクティスをまとめています。

目的・使い方 #

本ハンドブックは、チームビルディングを行う上でチームとして何を考え、何をするとよいのかをまとめたガイドです。

書籍やオンラインコンテンツなど、チームビルディングについて学ぶ手段は数多くありますが、各所から集め読み解くのには時間を要します。本ハンドブックは、チームビルディングの情報を集約し、読者が効率的にチームビルディングの基礎やメソッドを理解することを目的にしています。

同時に、ベンチャーやスタートアップ企業に限らず、NTTグループのように従業員数の多い企業においても実践可能なケースを記載しています。多様性を認め合う、リモートワークネイティブな時代において、チームビルディングは生産性の高い組織づくりに貢献する一つの手法です。 雑談や朝会などは実施しているが、もう一歩踏み出して何かできないか?という方に企画・運営やファシリテーションする上でのプラクティスを活用いただきたいと思っています。 本ハンドブックをきっかけに多くの方がチームビルディングに取り組み、そして培われたノウハウを読者のみなさんからフィードバックいただくことで、よりよいハンドブックを一緒に作り上げていければ幸いです。

対象読者 #

本書の対象読者は、次を想定しています。

(記載されていない方にも参考にいただき、働きかけていただければ幸いです)

  • 複数名のメンバーを取りまとめる上長
  • プロジェクトリーダー
  • 人事や組織開発を担う担当者

本ハンドブックの構成 #

本ハンドブックは、大きく3つの章によって構成されています。

  • チームビルディングとは
  • チームビルディングの実践にあたって考えるべきこと
  • チームビルディングの事例(ケース別)
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